Canon EOS1N HSとの出会い 前編
こんにちは!しゅむです
ブログ最初の記事は機材紹介です(笑)
所有する中で最も長く使ってるフィルムカメラであるEOS-1N HSを紹介したいと思います。
EOS-1N HS との出会い
あれは2017年の初夏頃だったと記憶している。いつものように京都の河原町に行き、いつものように通っている某中古カメラ屋に寄り道すると、なんと!!
EOS1N HSが1万円で並んでるではないか!(当時は1,5万切る個体がほぼなかった)
すぐに店員さんに声をかけ、ケースから出してもらった。
軍艦部に傷があるためB品扱いだったが、ファインダーはとてもきれいで、シャッターも問題なさそうなのでだったので、気付いたら拾っていた…
EXPERIA XZS
いやあ、自分がカメラ始めたころは、まさかCanonの1系(しかもフィルムカメラ)を所有することになるなんて夢にも思わなかったなあ(笑)
基本性能
今回紹介するEOS-1N の基本性能等をかなり簡単に…
1994年(平成6年)発売
コンセプト「意思に従う高度な自動化」(カッコいい!(語彙力の低下))
〇シャッタースピード1/8000~30秒
〇5点AFと16分割評価露光
〇連続撮影10万回に耐える耐久性、防滴性
〇移動被写体に追従する動体予測AFなど、構図優先の高度で迅速なAF
〇1/2段か1/3段刻みかを任意に選べる制御機構
出典:キヤノンホームページ
かなりざっくりまとめるとこんなところでしょうか
ちなみに今回紹介するEOS-1N HSは標準機EOS-1Nの派生機(?)で、EOS-1N にパワードライブブースターを組み合わせて、EOS-1Nの性能に加えて、
〇秒間6コマの連続撮影
〇常温時36枚撮りフィルム165本の撮影が可能(単三リチウム電池使用時)
といった高速連続撮影と、給装本数の増加を実現した機種です。
EOS-1N HSのほかにも、
〇EOS-1N DP (リチウム電池2R5と単三乾電池を切り替えれる機種)
〇EOS-1N RS(1秒間に10コマ(!)の連続撮影が可能、レリーズタイムラグを0.006 秒にした機種)
といった機種があります。1秒間に10コマ切れたら36枚撮りフィルムは3秒で無くなる…
マウントは、キヤノンEFマウントでキヤノンEFレンズが使用可能です。
(シグマのC150-600も普通に動作したよ)
操作系は基本的に変わっていません。背面のサブ電子ダイアルで絞り、上部のメインダイアルでシャッタースピードを変更できます。(KISS以上の機種だと大体同じ)
撮影モードの変更(M~AV~TV~Pモードの変更)は、MODEボタンを押しながら、上部のメインダイアルを操作することで変更できます。(自分はこれが慣れなかった)
ちなみに私が使用しているEOS-1N HSは単三乾電池8本必要です...
それだけパワーを必要とするんだろうなと
使ってみた感想
2年強ほど使用してみてよかった点や、マイナスに感じた点などを挙げていきます。
EOS-1Nのここがいい
〇防滴性と高い信頼性
プロ機がプロ機たる所以ですね(笑)今まで炎天下の屋外や、カメラに水滴が付くような雨天時や、冬の北海道などに持ち出して撮影してきましたが、一度も不具合やトラブルは起こっていません。どんな状況でも安心して持ち出せるカメラです(無論過信は禁物ですが)
〇高度な露出制御機能
5点AFと連動した16分割評価測光を有しています。現代のデジタルカメラを使用していると、5点AFというのは物足りない気がしますが、実際使用してみた感想は、すばやい動体を撮影するような状況でない限り特に困らないということです。動体撮影時においてもAFの食いつきは良好です。(作例は次の記事でまとめようかなと)また、1/3段刻みの内蔵露出計は正確な露出が求められるリバーサルフィルムを用いた撮影においてかなり重宝しています。
〇シャッター音
そこかよ...というツッコミが来そうですが、私が気に入ってる点の一つです。デジタル機には無い部類のシャッター音で、撮影へのモチベーションを向上させてくれます。
ぜひ、YouTube等や、実機でシャッター音を聞いてみてください。きっとこのカメラがほしくなるはずです(笑)
(シャッター音が憚られる場面での撮影では欠点ともなりえますが)
〇持ちやすいグリップ
さすがプロ機というだけあって、すごく握りやすくて手が痛くなりにくいです。特に、望遠レンズや、重量のあるレンズを使用したときに恩恵を感じます。
背面にもくぼみがあり、持った時に自然に指にフィットする形になってます。
EOS-1Nのマイナスポイント
〇重量
さすがプロ機というだけあってそれなりに重いです。ボディのみで1,5キロほどします。レンズも加えたら2キロは超すでしょうか。お世辞にも軽いとは言えないです。カメラバッグを背負って一日中歩き回るような撮影ではさすがに疲れが出ます(経験談
いわゆる「お散歩カメラ」にするには間違いなく不向きです。(プロ機に軽さとか携帯性とか求めたらダメです)(体力つけましょう)
〇修理が効かない
これは多くのキヤノンAFフィルムカメラに当たる欠点です。(EOS-1Vは2025年までメーカー修理が受けられます) カメラにAFや自動露出制御等が加わり、多くの電子部品が搭載され、カメラの作りが複雑かつ精密化したため、メーカーの修理保証期間が切れたら修理できなくなるようになってしまいました(F-1などのMFフィルムカメラは修理を受けている業者が存在する)
これはEOS-1Nに限らずAFフィルム機の宿命でもありますね…
ちなみにEOS-1Nでは上部液晶にbcと表示される「bcエラー」が出たら故障のサインですが、電池切れの場合でも 同じ表示が出ます。初めて電池切れでbcが表示されたときは冷や汗かいた...
こんな感じでbcという表示が点滅します
とここまでEOS-1N HSについて書いてきたわけですが、後編では私がEOS-1N HSで撮影した写真を載せていきたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます!