2020 2/23~2/29北海道撮影 4日目
北海道に行ってからもう一か月も経つんですね… 早いこと更新できるように頑張ります…
今回の北海道撮影は以下の行程を取りました。
2/22~2/23 新日本海フェリーで北海道へ
2/24 同行者と現地集合。羅臼への移動日
2/25 流氷クルーズ船乗船、野付半島、風連湖を撮影
2/26 摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖を撮影
2/27 夜通しシマフクロウを撮影、流氷クルーズ船乗船、釧路湿原で野鳥撮影
2/28 釧路湿原と鶴居村で鶴を撮影、石北線臨時貨物列車の撮影
2/29 苗穂駅で列車撮影
今回の記事は、摩周湖、風連湖、屈斜路湖を撮影した日の記事になります。
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ホテルのベッドで目覚めると自分でも驚くぐらいに疲れが取れていました。お布団の力は偉大です(笑)
特に時間の制約もなかったので、のんびりと中標津のホテルを出発した我々は摩周湖に向かいました。
摩周湖といえば「霧の摩周湖」という歌が存在するほど霧のイメージがあります。実際私がロードバイクで行った時も辺り一面霧景色でした。
しかし摩周湖へ向かう道中は一面の快晴!期待が高まります。
人生で初めて快晴の摩周湖を見ることができました。(婚期が遅れそう)
中判では標準域のレンズしか持っていないので、広角レンズが欲しいと思えた景色でした。
朝からいい景色に出会えて、テンション高めで撮影していました。
冬期間は摩周湖第一展望台から先が通行止めなので、屈斜路湖に向かうことにしました。
まず最初に、屈斜路湖和琴半島に行き、野鳥撮影に行きましたが、めぼしい成果はありませんでした。雪の上にリスのような小動物の足跡があったので朝方なら遭遇できたかもしれません。
場所を変えて、白鳥の撮影をしました。
カメラを低い位置に構えての撮影はしんどかったです。こういった時にバリアングルがうらやましくなります(笑)
あまり近寄りすぎると白鳥が逃げてしまうので、28mmを選択したのは失敗だったかなと思いました。
またしてもお昼をとっくに過ぎていたのでレストランで豚丼を食べました。おいしかったです。
その後は阿寒湖に向かいました。国道241号(阿寒横断道路)は凍結している箇所も多くてヒヤヒヤしました。(自分が運転した訳じゃないけど)
道中で野生のキツネに遭遇しました。去年も北海道に行った同行者によると、前回見たキツネと同じ個体だったようです。
車を見るなり近寄ってきたので、人慣れしてしまっているようです。こうした野生動物が車に轢かれる事故をよく聞くのでこの子も車に轢かれないように祈るばかりです。
阿寒湖周辺は内陸部で気温が低く寒かったです。
正面の山は雄阿寒岳です。空の筋状の雲が印象的でした。
阿寒湖では氷上ワカサギ釣りができるようで、湖の上にテントが張ってありました。
その後は阿寒横断道路の展望台で夕景を撮影しました。私たちと同じように夕景撮影している人が数人いました。
直前の天気から焼けると予想していたのですが、予想通りに焼けてくれました。ベルビアの色が良くて何度もフィルムを見返しました(笑)
日が沈むと一気に寒くなり、撤収した時で車の温度計はマイナス11℃でした
その後はシマフクロウ撮影と2回目の流氷クルーズ船に乗船すべく羅臼へと走りました。
シマフクロウを撮影する前に、展望台から羅臼市街の夜景を撮影しました。
ここ最近で一気に水銀灯からLEDに置き換わり、夜景の色が変わったそうです。変わる前に来てみたかったな…
2020 2/23~2/29 北海道撮影 3日目
今回の北海道撮影は以下の行程を取りました。
2/22~2/23 新日本海フェリーで北海道へ
2/24 同行者と現地集合。羅臼への移動日
2/25 流氷クルーズ船乗船、野付半島、風連湖を撮影
2/26 摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖を撮影
2/27 夜通しシマフクロウを撮影、流氷クルーズ船乗船、釧路湿原で野鳥撮影
2/28 釧路湿原と鶴居村で鶴を撮影、石北線臨時貨物列車の撮影
2/29 苗穂駅で列車撮影
今回の記事は、2/25日、流氷クルーズ船に乗船し、野付半島、風連湖を撮影した日の記事になります。
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羅臼の流氷クルーズ船の乗船は午前5時なので、羅臼の道の駅で車中泊してから乗船しました。さすがに朝の5時は日も昇っておらず震えが止まらないほど寒かったです。
流氷クルーズ船には2回乗船する予定なので、1回目の今回はデジタルメインで撮影することにしました。
乗船した日は流氷が普段よりも沖合にあるらしく、移動が長かったようです(移動中は熟睡してた)
日の出前の空が明るくなり始めた時間、最初のオオワシに出会いました。猛禽類カッコいい…
この日は晴れていて、背景の山がくっきりと見えて感動しました。周囲には自分が乗っているような流氷クルーズ船が何隻かいました。クルーズ船といっても乗ってる船は写真に写ってるような船です。
乗船しているのは圧倒的に外国人観光客の方が多かったです。同行者を除けばミラーレスよりもキヤノン1D系やニコンD5などのフラッグシップ一眼レフカメラが多かったです。終始自分の周りでマシンガンのようなシャッター音が鳴り響いてました(笑)
800mm F5.6 所謂「ハチゴロー」を持っている人もいましたが、撮ってみた感想から言うとハチゴローだと画角が狭すぎる印象を受けました。ゴーヨンとか100-400みたいなレンズのほうが満足度が高いと思います。野鳥界隈で200mmは広角と言われる理由が実際に撮影してみて再認識しました。
流氷クルーズ船から餌となる魚が投げ入れられ、それ目当てに集まってきた鳥を撮るシステムになっています。オオワシやオジロワシといった猛禽類が目当てですが、カモメもなかなかの数が飛んできます。(誰も撮ってないけど)
どうもこの日は風向きが良くなく、「ハズレ」の日だったようです。言われてみれば確かに野鳥たちの動きが少なく感じました。
寒さで手先の感覚がなくなってきているのと同時に、船からの撮影イメージをある程度つかみ、撮りたい写真が頭に浮かんでいた私は不完全燃焼気味でモヤモヤした気持ちとともに下船しました。2回乗船する機会があってよかった…
(後で気づいたが、持ってきたダウンコートを車に忘れていた…寒いわけだ)
クルーズ船を下船した後は朝食を取り野付半島に向かいました。
野付半島は北海道遺産の一つであり、年々海水に侵食されて立ち枯れたトドマツが有名な場所です。また、多くの野生動物を見ることができる場所でもあります。
野付半島ネイチャーセンターで情報を収集してから車で行ける半島の最先端まで向かいました。
この日は朝から澄み渡る青空でした。ベルビアの消費が捗ります(笑)遠くに羅臼岳を望むことができました。
車で行ける最先端まで移動した後は徒歩で移動しました。シカやキツネなどの野生動物が狙いです。ここからはモノクロフィルムに切り替えました。
水面に一瞬アザラシのような動物が顔を出していましたが、すぐにどこかに消えてしました…
その後は野鳥観察小屋で野鳥を探したり、付近を歩き回りましたがめぼしい野生動物がいなかったのでネイチャーセンターに戻りました。
ネイチャーセンター付近で野生のシカの群れに遭遇しました。
野生のキツネも撮影することができました。このキツネとは別の個体を目撃しましたが傷ついていて痛々しかったです
一通り撮影し終えるととっくにお昼を過ぎていたので最寄りのセコマで昼食を食べて風連湖に向かいました。
種類は失念してしまいましたが、風連湖のそばの木には大量の野鳥がいました。野鳥に気づかれぬように車内から撮影しました。
風連湖で野鳥撮影を終えた我々は夕景を撮影すべく再び野付半島に向かいました。
いい夕陽を見ることができました。改めてリバーサルフィルムの色再現度の高さに驚かされました。近年値上げが続いてますがしばらくはやめられそうにはないです。
この後は車で中標津に移動し、ホテルに宿泊しました。ホテルの近くで食べたラーメンがおいしかったです。
2020 2/23~2/29北海道撮影 2日目
今回の北海道撮影は以下の行程を取りました。
2/22~2/23 新日本海フェリーで北海道へ
2/24 同行者と現地集合。羅臼への移動日
2/25 流氷クルーズ船乗船、野付半島、風連湖を撮影
2/27 夜通しシマフクロウを撮影、流氷クルーズ船乗船、釧路湿原で野鳥撮影
2/28 釧路湿原と鶴居村で鶴を撮影、石北線臨時貨物列車の撮影
2/29 苗穂駅で列車撮影
今回の記事は、2/24日、同行者と現地集合して羅臼へと移動した日の記事になります。
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新千歳空港で合流した我々はまずレンタカーを受け取りました。車種はフォレスター!
雪道を走った後の写真なので、車が雪で汚れています。
フォレスターを運転するのは初めてでしたが、AWDの力強い走りによって雪道の運転でも安心して運転できました。また、ヒートシーターがあり、これが氷点下の中での撮影で冷え切った自分たちにとってはかなりありがたい存在でした。今回運転してみて改めてスバル車に惚れました(笑)
レンタカーを受け取った後は千歳市内で買い出しをしました。私はスノーシューを現地調達しました。改装閉店セールでかなり安く手に入れることができました。
買い出しの後は良い撮れ高と道中の安全を祈願する名目でサッポロビール庭園でジンギスカンを食べました。生ラムが非常においしかったです。(ジンギスカンなのに野菜を注文し忘れて事故が起きかけた)
翌日に羅臼で流氷クルーズ船に乗船するため、ひとまず羅臼方面に走りました。道中数か所でキハ40などの鉄道を撮影しました。
雪の中走る列車はとてもかっこよかったです。私は普段鉄道写真を撮らないのでこうした場面で経験の差が出ると痛感しました。
今回の同行者の記録写真。こういった写真も後々大切になってきたりします。
ここで撮影している時が一番雪が酷く降って大変でした。車外に置いていたカツゲンもあっという間に雪に埋もれてしまいました…
道中によさげな工場夜景が撮れそうな場所があったので急遽撮影しましたが、手前に電線があるためあまりいい場所ではありませんでした…
この後は石北本線の臨時貨物列車を撮影したり、神聖なるコンビニであるセコマで夕食を食べたりしながら羅臼の道の駅に到着し、翌日の流氷クルーズのために車中泊をしました。
(続く…)
2020 2/23~2/29北海道撮影 1日目
今回の北海道撮影は以下の行程を取りました。
2/22~2/23 新日本海フェリーで北海道へ
2/24 同行者と現地集合。羅臼への移動日
2/25 流氷クルーズ船乗船、野付半島、風連湖を撮影
2/26 摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖を撮影
2/27 夜通しシマフクロウを撮影、流氷クルーズ船乗船、釧路湿原で野鳥撮影
2/28 釧路湿原と鶴居村で鶴を撮影、石北線臨時貨物列車の撮影
2/29 苗穂駅で列車撮影
今回の記事は、2/22~2/23日、新日本海フェリーで北海道へ移動した日の記事になります。
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北海道に行くにあたり、交通手段を選ばなくてはならない。関西圏から北海道に向かう場合、ほとんどの人が飛行機を選択するであろう。
しかし、これまで何回も北海道をロードバイクで走ってきた中の人にとって、北海道への交通手段は新日本海フェリー一択なのである。(飛行機輪行は手間で大変)
よって今回も迷うことなく新日本海フェリーに乗ることにした。
今後働き出すと、単なる移動に時間を費やせるのは贅沢なことかも知れない。電波が通じない船内で、大海原を眺めながら聖地北海道への気持ちを高めるあの時間がたまらなく好きなのである。(交通費をケチる目的ならフェリーはお勧めしない)
本来は敦賀→苫小牧東港のフェリーを予約していたが、日本海上に発達した低気圧の影響で欠航になり、臨時の舞鶴→小樽のフェリーに振替になった(本来はこっちに乗りたかったので結果オーライ)
準備を済ませてターミナルへの最寄り駅であるJR東舞鶴駅へ。駅からフェリーターミナルへは徒歩25分ほど。駅に早く着きすぎてしまったので歩いてもよかったが空車のタクシーを見つけたので迷わず乗車し、フェリーターミナルで乗船手続きを終わらせていざ乗船!
新日本海フェリーは他のフェリーと違い、グレードが一番下の客室でも雑魚寝ではなくカーテンで仕切られた2段ベッドの上段or下段の空間があり、一応のプライバシーは確保されている。
船内には売店、食堂や大浴場(出航~午前1時、午前8時~18時)がある。普段は暇つぶしに何回も風呂に入っていたが、今回は悪天候で船が揺れるため、日中は閉鎖されていた…
中の人のお気に入りスペース。ここで読書するのが好き。
発達した低気圧の影響で今までで一番揺れたが酔い止めを服用していたため船酔いにはならず定刻より4時間遅れで小樽港に入港しました。徒歩にて乗船している物好きな乗客は自分入れて4人だけでした…
新日本海フェリー小樽ターミナルからほど近い小樽温泉オスパに向かいここで仮眠を取りました。入館料850円と深夜料金1200円で朝まで滞在することができ(大広間で雑魚寝できる)、かつセコマを併設している神施設です。
施設は古き良き昔ながらのといった感じです。
今回の同行者とは午前11時に新千歳空港に現地集合する予定なので、朝風呂をキメてからオスパを出ました。
最寄りの小樽築港駅までは歩きで行くつもりだったのですが、ちょうどいいタイミングでバスが来たため乗車。慣れない土地のバスに乗るのも新鮮で良かったです。
小樽築港駅はかつてロードバイクで北海道を走ってた頃に野宿した思い出(?)の場所で懐かしかったです。
小樽築港駅のみどりの窓口で聞いたところ、新千歳空港行快速エアポートのuシートに1席だけ空きがあったのでuシート課金することに。とても快適で良かったです。
札幌駅から多くの乗客が乗ってきて、普通車はかなり混雑していたのでuシート課金をして結果的に大正解でした。
新千歳空港で少し迷いながらも無事に同行者と合流し、活動を始めました…
2020 2/23~2/29北海道撮影 機材編
全ては今年の年始にあった某飲み会の帰り道だったような気がする。
「北海道に撮りに行かん?」
こうお誘いを受けた
「北海道」…それは言うまでもなく日本の北に位置し、広大な大地と四季が織りなす様々な風景や豊富な野生動物は一般人のみならず多くのカメラマンを魅了してきた。
北海道の魅力に取りつかれ、毎年のように北海道に通っている者からすると北海道はいわば聖地である。
中の人にとっても北海道は「聖地」である。ロードバイクを所有している中の人は毎年のように北海道にキャンプツーリングに行っていた。日勝峠、三国峠、石北峠、中山峠、知床峠…など多くの峠を登ったり、野宿メインで自転車北海道一周も達成した(おすすめはしない)
ところがふと思い返してみると2点ほどやり残していることに気が付いた。
1つ目は「撮影」である。今までは走ることがメインであった。もちろん、まったく何も撮ってない訳ではないが、(Canon EOS kiss x7で撮ってた)自転車に乗っている以上、多くの制約が付きまとう(移動距離、体力、時間など) 。そういった制約から解放され、撮影メインで北海道を巡ってみるのも知らない北海道を知る良い機会なのではと思った。
2つ目は「冬」の北海道である。当然のことながら、ロードバイクでキャンプツーリングをするなら夏である。中の人が今まで走ってきたのも全て夏であった。深く雪が降り積もり、氷点下の気温が当たり前という世界は経験したことがなかった。(去年冬の函館に行ったが、暖冬の影響かそんなに寒いと感じなかった)
こんなことが頭に浮かび、北海道行きを即答した。
今回北海道撮影にあたって一つのこだわりがあった。
それは「フィルム」で北海道の風景、野生動物を撮影することである。
技術の進歩で、それなりのお金を出して撮影機材を揃えれば、誰が撮ってもシャッターチャンスさえ巡り合えば成果に大きな差が出なくなってると感じる。
つまり、何を撮るかよりも、「何で」撮るかのほうが重要になっていると考える。
今回はそうした観点で機材を選定した。
野生動物等、連写で多くの枚数を撮影する時に使用
CanonEOS-1N HS
今回のメイン機。EFマウントを生かし広角~望遠域まで幅広く活用
Canon F-1
主に道中の記録用として使用。
Mamiya RB67 proS
リバーサルフィルム用。主に風景撮影に使用。
〇レンズ
Canon EF24-105mm F4L IS USM
EF50mm F1.8 STM
NFD28mm F2.8
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
〇フィルム
FUJIFILM C200 (×10)、Velvia100(×3)、SUPERIA Venus800(×1)、ACROS100(×1)、 ACROS100Ⅱ(×1)
KODAK PORTRA800(×1)、400T-MAX(×1)、100T-MAX(×1)
リバーサル3本、カラーネガ12本、モノクロ4本で今回の撮影に臨むことにした。
(結果的に晴れ続きだったので、リバーサルはもっと用意してもよかったかも)
次の記事より撮影記に移ります
Canon EOS-1N HSとの出会い 後編
こんにちは。しゅむです!
前編ではEOS-1Nの性能やら良い点、マイナスポイントなどを書いてきた訳ですが、後編ではこれまでに私がEOS-1N HSで撮影した写真を紹介したいと思います。
リバーサルフィルム編
初めてリバーサルフィルムを使った時の感動は忘れられないですね(笑)EOS-1N HSでは主に花火大会を撮影していました。
2018年8月、亀岡平和祭保津川市民花火大会にて撮影。この花火大会ではし河川敷に出店している露店と打ちあがる花火とのコラボレーションを収めることができます。
もう一度行きたかったのですが、一度行ったっきりで行けずじまいになってしまってます
2019年の琵琶湖花火大会にて撮影。昨年とは別の場所で撮影しました。同じ花火でも撮影場所を変えるとまた違った姿が見れるので面白いです。
2018年の秋の京都の紅葉です。人混みが苦手なのでこれまであまり紅葉を撮影してこなかったのですが、人の少ない時間帯に撮影に出向きました。見ごろを少し過ぎていたのですが、燃えるような赤色が印象的でした。
カラーネガフィルム編
去年の冬に北海道に北海道に行った際の一枚です。場所は夜景で有名なあそこですが、日がある時間帯においてもまた違った景色を見ることができてよかったです。
色合いを含めて個人的にはお気に入りの一枚です。
余談ですが、気に入って使用していたC200ですが、じわりと値上がりしてきてショックです。先日も、いつも買ってたお店での取り扱いが無くなったみたいで寂しい限りです。
撮影日は2017年6月。滋賀県のカキツバタが有名な場所で撮影しました。期待していた朝霧は出なかったのですが、風も穏やかでカキツバタのリフレクションを収めることができました。
カキツバタの絵画調の仕上がりと、黒の締まりが個人的なお気に入りポイントです。
(早くカラー暗室で手焼きプリントしないと)
昨年の神戸ルミナリエにて撮影。夜間での高感度フィルムを用いた撮影でしたが、EOS-1N HSの信頼ある高度な露出制御機能によって思い通りに撮影することができました。
癖がなく使いやすくて高画質な高感度フィルムであるVenus800ですが、すでに出荷終了してしまってます。残念...
モノクロフィルム編
昨年の冬に北海道にて撮影。抽象的な風景画に挑戦してみました。暗室で手焼きしたプリントをスキャンしているので本来のレンズの画角とは異なります。焼き時間を変えたり、コントラストを変えたりトリミングするなどして自分の思い通りの色に仕上げることができるのが暗室の魅力だと思います。
びわこ競艇にてモノクロフィルムでの流し撮りに挑戦しました。AFはAl SERVOオートフォーカスを用いたのですが、ちゃんとピントが食いついていて流石だと感じさせられました。
大きくプリントするとKodakらしいざらざらした粒子感がわかるのですが、ブログの画像だとそこまでですね...
兵庫県の玄武洞にて撮影しました。自然が織りなす複雑な造形は美しく、いろんな切り取り方ができて楽しかったです。
とこんな感じに写真を紹介してきたわけですが、やはりEOS-1N HSはいいカメラだと再認識しました。壊れるまで使い倒したいですね
今回はここまで!最後までご覧いただきありがとうございました。
Canon EOS1N HSとの出会い 前編
こんにちは!しゅむです
ブログ最初の記事は機材紹介です(笑)
所有する中で最も長く使ってるフィルムカメラであるEOS-1N HSを紹介したいと思います。
EOS-1N HS との出会い
あれは2017年の初夏頃だったと記憶している。いつものように京都の河原町に行き、いつものように通っている某中古カメラ屋に寄り道すると、なんと!!
EOS1N HSが1万円で並んでるではないか!(当時は1,5万切る個体がほぼなかった)
すぐに店員さんに声をかけ、ケースから出してもらった。
軍艦部に傷があるためB品扱いだったが、ファインダーはとてもきれいで、シャッターも問題なさそうなのでだったので、気付いたら拾っていた…
EXPERIA XZS
いやあ、自分がカメラ始めたころは、まさかCanonの1系(しかもフィルムカメラ)を所有することになるなんて夢にも思わなかったなあ(笑)
基本性能
今回紹介するEOS-1N の基本性能等をかなり簡単に…
1994年(平成6年)発売
コンセプト「意思に従う高度な自動化」(カッコいい!(語彙力の低下))
〇シャッタースピード1/8000~30秒
〇5点AFと16分割評価露光
〇連続撮影10万回に耐える耐久性、防滴性
〇移動被写体に追従する動体予測AFなど、構図優先の高度で迅速なAF
〇1/2段か1/3段刻みかを任意に選べる制御機構
出典:キヤノンホームページ
かなりざっくりまとめるとこんなところでしょうか
ちなみに今回紹介するEOS-1N HSは標準機EOS-1Nの派生機(?)で、EOS-1N にパワードライブブースターを組み合わせて、EOS-1Nの性能に加えて、
〇秒間6コマの連続撮影
〇常温時36枚撮りフィルム165本の撮影が可能(単三リチウム電池使用時)
といった高速連続撮影と、給装本数の増加を実現した機種です。
EOS-1N HSのほかにも、
〇EOS-1N DP (リチウム電池2R5と単三乾電池を切り替えれる機種)
〇EOS-1N RS(1秒間に10コマ(!)の連続撮影が可能、レリーズタイムラグを0.006 秒にした機種)
といった機種があります。1秒間に10コマ切れたら36枚撮りフィルムは3秒で無くなる…
マウントは、キヤノンEFマウントでキヤノンEFレンズが使用可能です。
(シグマのC150-600も普通に動作したよ)
操作系は基本的に変わっていません。背面のサブ電子ダイアルで絞り、上部のメインダイアルでシャッタースピードを変更できます。(KISS以上の機種だと大体同じ)
撮影モードの変更(M~AV~TV~Pモードの変更)は、MODEボタンを押しながら、上部のメインダイアルを操作することで変更できます。(自分はこれが慣れなかった)
ちなみに私が使用しているEOS-1N HSは単三乾電池8本必要です...
それだけパワーを必要とするんだろうなと
使ってみた感想
2年強ほど使用してみてよかった点や、マイナスに感じた点などを挙げていきます。
EOS-1Nのここがいい
〇防滴性と高い信頼性
プロ機がプロ機たる所以ですね(笑)今まで炎天下の屋外や、カメラに水滴が付くような雨天時や、冬の北海道などに持ち出して撮影してきましたが、一度も不具合やトラブルは起こっていません。どんな状況でも安心して持ち出せるカメラです(無論過信は禁物ですが)
〇高度な露出制御機能
5点AFと連動した16分割評価測光を有しています。現代のデジタルカメラを使用していると、5点AFというのは物足りない気がしますが、実際使用してみた感想は、すばやい動体を撮影するような状況でない限り特に困らないということです。動体撮影時においてもAFの食いつきは良好です。(作例は次の記事でまとめようかなと)また、1/3段刻みの内蔵露出計は正確な露出が求められるリバーサルフィルムを用いた撮影においてかなり重宝しています。
〇シャッター音
そこかよ...というツッコミが来そうですが、私が気に入ってる点の一つです。デジタル機には無い部類のシャッター音で、撮影へのモチベーションを向上させてくれます。
ぜひ、YouTube等や、実機でシャッター音を聞いてみてください。きっとこのカメラがほしくなるはずです(笑)
(シャッター音が憚られる場面での撮影では欠点ともなりえますが)
〇持ちやすいグリップ
さすがプロ機というだけあって、すごく握りやすくて手が痛くなりにくいです。特に、望遠レンズや、重量のあるレンズを使用したときに恩恵を感じます。
背面にもくぼみがあり、持った時に自然に指にフィットする形になってます。
EOS-1Nのマイナスポイント
〇重量
さすがプロ機というだけあってそれなりに重いです。ボディのみで1,5キロほどします。レンズも加えたら2キロは超すでしょうか。お世辞にも軽いとは言えないです。カメラバッグを背負って一日中歩き回るような撮影ではさすがに疲れが出ます(経験談
いわゆる「お散歩カメラ」にするには間違いなく不向きです。(プロ機に軽さとか携帯性とか求めたらダメです)(体力つけましょう)
〇修理が効かない
これは多くのキヤノンAFフィルムカメラに当たる欠点です。(EOS-1Vは2025年までメーカー修理が受けられます) カメラにAFや自動露出制御等が加わり、多くの電子部品が搭載され、カメラの作りが複雑かつ精密化したため、メーカーの修理保証期間が切れたら修理できなくなるようになってしまいました(F-1などのMFフィルムカメラは修理を受けている業者が存在する)
これはEOS-1Nに限らずAFフィルム機の宿命でもありますね…
ちなみにEOS-1Nでは上部液晶にbcと表示される「bcエラー」が出たら故障のサインですが、電池切れの場合でも 同じ表示が出ます。初めて電池切れでbcが表示されたときは冷や汗かいた...
こんな感じでbcという表示が点滅します
とここまでEOS-1N HSについて書いてきたわけですが、後編では私がEOS-1N HSで撮影した写真を載せていきたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます!